碓井流活法の技術のなかで使われる 「 反射 」。
これは、身体のある部分を叩く床に打ち付けるなどして衝撃を与えることで
身体を良くする方法です。 ただ叩けばよいというわけではなく、透す・打ち抜くという意識を
もって打つこと。それにより、痛みが解消されたり、筋肉の緊張がゆるんできます。
また、「 スパーク 」 も同様に打つ刺激を使いますが、これには中心を整えたり、打たれた後に
戻ろうとする反動を利用して身体を調整するといった意味もあります。
例えば、立位で腕を上に挙げるテストをします。 この腕の上げづさらには、アキレス腱からの
連動が関与している場合があります。 そこで、アキレス腱を上に押し上げるエネルギーの方向付けを施します。
アキレス腱が関与していれば、再度腕を上げてもらうと挙がりやすくなります。
そうなったら、腕を上げたままで仙骨にパンっとスパークを入れます。
このスパークが入ると、良い状態を身体に覚えこませることができます。
また、腕を横に挙げてもらうテストをします。腕の上がりやすさ・重さを感じてもらったら
90°くらいの位置に止まってもらいます。そこで前腕辺りに上からスパークを入れます。
はねるようにパンっと叩くと、一瞬下へ沈んだ腕が反動で上へあがるはずです。
そこで、再度腕を横に挙げてもらうと腕が上がりやすく・軽くなります。
このように、意識にのぼらない身体の動きは、生理学では伸張反射と説明されています。
反射やスパークはそれをいかに引き出すかがカギになります。