相関関係 骨盤と股関節

身体の中にある様々な相関関係。 これを知ることで施術のポイントを得ることができます。
今回は 骨盤(腸骨稜)の左右高低差と股関節の内旋・外旋の相関関係 を説明します。

 

碓井流活法での身体の観方は、基本 立位でみることが多く 
それは立って動いている状態を確認することが重要と考えているからです。

立位は自分の体重に加え、重力の影響も受けて 常に負荷がかかっている状態 です。

支えているのは、まず脊骨の一番下の第5腰椎です。 
第5腰椎も、仙骨と骨盤に支えられています。

その 骨盤の土台となるのは股関節 です。

 

骨盤や土台の股関節は 正常な方でも少なからず左右差 みられるもので
通常は体重を支える足側( 軸足 )、多くは左側に負荷がかかることにより骨盤が低くなって
います。 そして、
骨盤(腸骨稜)の高さが低い側の股関節は内旋 している事が多い。

その場合、逆の右側の 
骨盤が高く、股関節は外旋 している事が多いと思います。

痛みもなく自由自在に動けるのであれば、左右の差があり多少ゆがんでいても正常と捉えますし
筋肉が柔軟できちんと働いていれば、アンバランスであっても問題はありません。

 

しかし、痛みや不調がある場合にはこれを調整 しなければなりません。
腰痛・膝痛をはじめとする下半身の症状のみならず、肩こり・頸痛など上半身の症状にまで
関わってくるからです。

痛みや不調と感じている発現点を調整した後、股関節の内・外旋を逆転 させておくと
骨盤にかかる負荷を減らし たり、身体のバランスが調整され、症状の予防 にもなります。

これを行わないと、せっかく調整したものが再び現れやすくなるので
施術の際には見落とさないように気を付けてみて下さい。