相関関係 肩(肩こり)

上半身や腕のボディバランスの一角となる肩。
肩こりといっても様々なケースがあり、これといった原因がなかなかみつかりません
それは肩から手先にかけて、広く細かく動かせるためです。
その中で、どうして肩こりになったのか思い当たることがあれば一つのヒントになります。

仕事や普段の生活でどんな格好としていることが多いのか?
まず、それをカウンセリングで聞くことが重要。

今回は、肩こりと坐骨・アキレス腱との相関関係を説明したいと思います。

 

座り仕事が多いことが分かれば、坐骨からの影響が考えられます。
座った状態で最も負荷がかかる部分が坐骨結節です。
ここにかかる上体の負荷に耐えられなくなると、その側の骨盤が下がります。
それに対して身体をまっすぐに保とうと背中の筋肉が緊張します。
そうすると肩は常に下に引っ張られ、それに耐えようと力を入れ続けます。また
逆に坐骨の下、地面・床からの突き上げの影響も考えられます。
こちらは常に下から肩が突き上げられるのに対し、肩を下げようと身体を押さえ込む力が
入り続けます。このような状態が長引くと・・・肩こりになります。

この場合は坐骨を緩めます。

 

立ち仕事が多いことが分かれば、アキレス腱の影響が考えられます。
立った状態で最も負荷のかかる部分が足元につながるアキレス腱です。
上体・骨盤・下肢と全身の体重・負荷を支えるため非常に強力ですが、弱ってしまうと・・・
その側に身体を常に下に引っ張ったり、または下から突き上げられ、それに耐えるため
肩に力が入り続け、肩こりになってしまうのです。

この場合はアキレス腱を突き上げたり、伸ばしたりします。

肩こりの患者さんで、肩周りを施術してもあまり効かない時は、身体の違う部分も
観る必要があります