前述した「内転筋と小円筋・大円筋」に引き続き、今回は活法指圧研究会の最古参、渡辺清一先生の施術体験からヒントを得た「足首と顎の後ろ」が相関関係にあることがわかりました。渡辺先生は足首の捻挫をされた方の身体をいろいろ触診して調べていたところ、乳様突起の下・顎の後ろ辺りに反応がみつかり、そこを押すととても痛かったとのこと。そのポイントを持続圧でじっくりと指圧していくとだんだんと緩んできて・・・そうしたら何と!足首の痛みがとれてしまったそうです。
このポイントは、碓井流活法の顎関節症の調整ではじめに施術する部位です。そこでここが足首と相関関係にあるか?を検証してみました。まず、足首の背屈力を目安にテストし、左右で背屈力の弱い側の顎の後ろのポイントを探ってみると、やはり硬結・圧痛がみられました。そこで足首に「足首の牽引(登り竜)」と「足元の調整3手」を重ねて施してみると・・・顎の後ろの硬結・圧痛が緩和されました☆。その逆に、顎関節の調整のはじめに行う「第1・第2頸椎の回転調整」を行ってみると・・・こちらも良い結果が☆足首の背屈力が増強されました。
完全に痛みがとれるわけではありませんが、あまりに足首の痛みがひどいときや回転調整がうまくできないときに応用できると思います。もしよろしければ試してみてください。